事例研究会って何?

プレゼン製作所にクリエイターとして参加してから驚いた仕組みに、事例研究会があります。

事例研究会って、その名の通りなのですが製作所として取り扱った案件やプロジェクトの内容について発表して、メンバーでシェアするというもの。

 

えっでも、、、私、、、

他のクリエイターさんとか、メンバーとか存じ上げませんし、、、発表するほどのことも持ち合わせておりません。。。

発表したら、何か怒られてしまうのでは、、、と恐れおののいてそっと避けてきました。

 

しかしその、事例研究会でなんと、、、発表者として指名をいただき発表の経験を積みました。

ならばせっかくなので事例研究会についてブログで書こう!!とのことでプロジェクトオーナーの小澤さんにインタビューさせていただきました。

 

 

そもそもなぜ事例研究会を開催しようと思ったのか?

藤澤:そもそもなんですけど、なぜ事例研究会を開催しようと思ったのですか?

 

小澤さん:以前から「事例を通してメンバーのみんなの知見をフランクに共有する場があると良いね」という話が出ていたんです。

事例や得意技でもいいし、しくじったことも含めて、カジュアルに発表し意見を出し合う場を作ろうということで立ち上げたのがきっかけです。

 

企画段階では「事例発表会」という名前で開催する予定でしたが、参加者が一方的に学ぶ場ではなく、みんなで主体的に意見を出し合い、コミュニケーションを取りながら発見や実践から学ぶ創造的な場になるようにしたいという想いで「研究会」と称することにしました。

 

 

藤澤:「事例発表会」だと、発表するをする人とそれを聴講する人という関係性になり得ますね。

 

発表会とは少し違うんですけど、実は私、ミーティングでは参加人数が多いこともあって、他のメンバーが話しているのをひたすら聞いていて、ともすると申し訳ないですが、傍観者になってしまうんです。

でも、事例研究会はミーティングとは違って、発表者も参加者もすごく発言しやすい感じを受けました。

 

小澤さん:そうなんですよね。

実はそこはすごく意識しています。

失敗したことも含めて、発表内容について怒られたり注意されるようなネガティブなフィードバックを受ける場になると、発表者はうまくいった話しかしなくなるし、そこには実は学びは少ないと感じています。

むしろ失敗したことやうまくいかなかったことから学ぶことは多いので、ダメなこととして批判するのではなく、

次はどうすれば良いかみんなで意見を出し合う、建設的で有意義な学びの場になるようにしたいと思っています。

そのため、失敗も隠さずに話して欲しいと発表者にはお伝えしていますし、参加者が意見を出す際には

チャンスフィードバック(今は出来ていなくても、気付きが成長につながるような前向きなアイデア)を心掛けてもらうようにしています。

 

 

事例研究会の目的は?

 藤澤:事例研究会の目的は何でしょう?

 

小澤さん:主目的は研究会によってメンバー各自が自分のスキルレベルを知り、制作物の品質やレベルを向上させることですが、発表や対話を通してメンバー同士が他メンバーの人柄や得意なことなどを知る場としても活用していただきたいと思っています。

 

他にも目的は色々とあるのですが、

・クリエイターのみなさまの引き出しを増やすこと

・ご自身のレベル(得意、不得意)を客観的に知ること

・コミュニティとしての役割を担い、他クリエイターの人となりや魅力を知ること

・他のクリエイターのスキルや価値観などを知って今後の案件に活かすこと

・ご自身の、ひいては製作所の成果物の品質を底上げすること

まとめるとこの様な感じでしょうか。

 

 

プレゼン製作所のクリエイターは個々で活躍するクリエイターの集団です。

私も自分で資料作成をしていた時には、コンペの場面で内容の良し悪しに関わらず、価格勝負などで負けることもあり、1人でやっていた時には限界を感じていたんです。

そんな時に、プレゼン製作所のクリエイターとして参加して他の人のプレゼンテーション資料を見聞きすることで学びがとても多かったんですね。

 

多くの場合、個人でやっていると限界を感じます。

自分のレベルや得意不得意を客観的に見ることも少ないです。

しかし、自分の立ち位置は、他の人の特技であったり役割を知ることで見えて来ることも多くあります。

 

事例研究会ではプレゼンテーションに関しての正解を求めていくだけではなくて、人によってやり方が違うんだな。ということに気が付いてもらうこともそうですし、○○さんはこうしてるけど、私はこうしている。みたいな、自分に合ったやり方を見つけられるというのが個人としての目的と考えています。

 

また、プレゼン製作所のチームとしての目的もあります。

それは、

事例を通じて現時点でのベストは何か?

自分はどんな価値を提供できるだろうか?

他の人の得意なことはなんだろうか?

困った時に相談に乗ってくれそうなのは誰だろうか?

みんなでどうしていけるだろうか?

この様なことを意識してディスカッションしていく中で、今のプレゼン製作所のベストの形を模索していくということです。

 

実際に、この事例研究会の質疑応答の時間に出てきた意見やアイデアが、メンバーそれぞれの新しい発見になったり、製作所の今後の運営のヒントや新たな試みにつながったりしています。

 

 

藤澤:事例研究会に参加してみて、私の意見に対して、プレゼン製作所としてどうすればよいか?とか個々のクリエイターとしてどう工夫しているか意見をいただけるので、まさに『事例を通してメンバーのみんなの知見をフランクに共有する場』だと感じました。

 

実は事例研究会に参加する前は、私にとってハードルが高いと感じていて、

『他のクリエイターさんとか、メンバーとか存じ上げませんし、、、発表するほどのことも持ち合わせておりませんし。。。

発表したら、何か怒られてしまうのではないか??

ミーティングに参加しているしま、いいか!』

などなどと色々と理由をつけて恐れおののいて、実はそっと避けてきました。

すみません。

 

しかし、実際に発表者として参加してみて、めちゃくちゃ温かく発表を聞いて、意見をいただける場だなと感じました。

 

 

メンバーの心理的安全性を確保できるように

藤澤:その様なメンバーの心理的安全性を確保できるように気を付けていることはありますか?

 

小澤さん:安全・安心な場を確保して、みなさんにとって良い時間にできるように、冒頭で以下を話しています。

・時間をかけて準備してくださった発表者に感謝して聴いてください

・メンバーはお互いのお人柄や意見をリスペクト(尊重)してください

・質疑応答、雑談タイムでのコメントはポジティブフィードバックを心掛け、ネガティブフィードバックにならないようにしてください

・積極的、意欲的に参加してください(発表者も参加者も)

・守秘義務を守ってください(チーム外部への漏洩はNG)

 

冒頭の話の効果かどうかはわかりませんが、発表前と後には自然にみなさんから拍手や感謝の言葉が出ます。

質疑応答の時間は、その事例に関係のある方や同じような経験をしていそうな方に発言を促したりして議論が活発になるように心掛けますが、そんな必要もないくらい毎回活発な意見交換がなされています。

 

発表自体もそうですが、この質疑応答の時間に出てきた意見やアイデアが、先ほどの話でも出ましたように、メンバーそれぞれの新しい発見になったり、製作所の今後の運営のヒントや新たな試みにつながったりしています。

 

あと、毎回実施後にアンケートを行い、発表者にフィードバックしています。

アンケートの結果も、質疑応答で出た意見やアイデアと共に、発表者の方の今後のヒントになっていると思います。

 

今後の展望

 最後に今後の展望を伺ってみました。

小澤さん:主目的は研究会によってメンバー各自が自分のスキルレベルを知り、制作物の品質やレベルを向上させることですが、

発表や対話を通してメンバー同士が他メンバーの人柄や得意なことなどを知る場としても活用していただきたいです。

ここで生まれた新しいアイデアや知見の共有によって、今以上にお客様に喜んでいただける制作物を提供できるようになり、

メンバー同士の理解と共感が深まることでクリエイターのみなさんが楽しくかつ効率よく制作を進められるようになる、

そのための大切な場として続けていきたいと思います。