プレゼン製作所の目指す品質管理

プレゼン製作所では、ヒアリングシートやチェックリストなどを使っての品質管理をとても大切にしています。

資料作成って、クライアントの要望を資料上で再現するのが仕事じゃないの?

プレゼンテーション資料の品質って何?ということで、品質管理について品質管理のプロジェクトリーダー東野誠さんにインタビューさせていただきました。

 

 

品質管理はなぜ必要か?

藤澤:東野さんよろしくお願い致します。

プレゼンテーション資料作成において、品質管理はなぜ必要なんですか?

 

東野さん:よろしくお願い致します。

資料作成では見えている部分の品質を向上させるのはとても大切です。

しかし、見た目だけが心地よい資料はいくらでも作れますが、文字や色、構成など資料の元になる要素が「なぜそうなったのか?」を品質管理して見える化することで、クライアントさんにもその先のターゲットにも説得力のある資料を作成できます。

 

藤澤:なるほど。

品質管理によって見た目の品質だけではなく、プレゼンテーションの本来の目的である「聞き手の行動を促す」資料を作成できるということでしょうか?

 

東野さん:そうですね。

「聞き手の行動を促す」という目的を果たすために、プレゼンテーション資料だけじゃなくプロセスやフローも、見える部分(UI)だけでなく見えない部分(UX)も品質管理によって可視化できることを重要視しています。

そうすることで様々な価値が生まれています。

 

 

クライアントにとってのメリットは?

 藤澤:品質管理をすることによる価値を、一番に感じてもらえるのはクライアントかと思います。

クライアントにとってのメリットはなんですか?

 

東野さん:単純に、誤字脱字や「思ってたのと違う」というミスコミュニケーションを避けることができるのと、クライアントさんも気づいていなかった長所をのばすこともできます。

労働力としてプレゼンテーション資料を作り直す、というサービスは山ほどありますが、コンセプトやストーリーまで見直して製作できるサービスはなかなかありません。

家の建て替えで言えば、プレゼン製作所ではご要望にあわせて「リノベーション」も可能ですが、「設計から見直し」してその後の生活を変えることもできます。

 

藤澤:なるほど。

資料を完成させるのを目的とするのではなく、設計から見直して資料の性能を向上させて、プレゼンテーションを成功させるということですね。

そうすることで最終的に、「クライアントを成功に導く」ことができますね。

 

東野さん:そうです。

 

 

プレゼン製作所にとってのメリットは?

藤澤:ということは、プレゼン製作所にとってのメリットもあるんでしょうか?

 

東野さん:「いい仕事をしつづけている」ことが認識されるのに加えて、いい仕事を数値化することにより、経験値のあるクリエイターやディレクター、コンシェルジュが品質プロジェクトや事例研究会を通して、お互いに刺激し合い、品質を形にできる環境を作り上げられています。

結果的にクライアントさんに還元し、プレゼン製作所の売上にも貢献しています。

 

 

クリエイターにとってのメリットは?

藤澤:クリエイターにとってのメリットはなんでしょうか?

 

東野さん:プレゼンテーション資料製作は「アートを生み出す」(問い)のではなく、クライアントさんの「デザインを支援する」(答え)ことだと思っています。

「きれいな色を使った」「きれいな形を作った」それも大事ですが、品質管理を通して価値やスキルを生み出すことができる直接的なメリットはあります。

それ以上に、お互いに刺激し合う環境に身を置くことで得られるクリエイター自身の気づきや同じ方向を目指す人々とプレゼン製作所という場を共有できるよろこびがあると考えています。

 

 

品質管理を通じて何を目指すのか?

藤澤:これらの品質管理を通じて、最終的には何を目指しますか?

 

東野さん:クライアントの言いたいことが伝わる。やりたいことを実現することを最終的には目指しています。

しかしそのためには、具体的に品質管理のプラットフォーム、標準環境が見えないといけないなと思います。

それをプレゼン製作所では、CAMPという形で実現しようとしています。

 

CAMPはCertification Axes for Masterpiece of Presentationの略で、プレゼン製作所では略称でキャンプ、日本語名称では「プレゼンテーション評価軸」と呼んでいます。

 

 

藤澤:CAMPはどの様な内容なんですか?

 

東野さん:まさに先程申し上げました、品質管理のプラットフォーム、標準環境ということなのですが、3つの基準で考えています。

 

1つ目はプレゼンテーション品質管理。

これはお客様であるクライアントの納得感と評価をつなげることです。

 

2つ目はクリエイタースキル定義です。

スキル定義と言うとクリエイターの弱みを見つけるような印象を持ちかねませんが、そうではありません。

これはクリエイターのスキルを評価軸に当てはめることで、強み弱みを見える化し、選択的に改善していくことが可能な評価軸です。

 

3つ目は、アセスメントサービスです。

これはクライアントが、自分で作ったPowerPoint資料の評価や診断ができるサービスです。

 

これら3つすべてを定量的に評価できるようにすることで、プレゼン製作所内の主観的な目線で完成した資料を評価するのではなく、客観的に見てその資料を効果測定するものです。

 

 

藤澤:なるほど。

デザインと一言に言っても、本当に範囲が広いですもんね。

プレゼンテーションの場面におけるデザインを定量化できると、場面やターゲットにあわせた見せ方や資料の作り方が工夫できて、プレゼンテーションの場面に応じた弱みの補強もできるということですね。

客観的な評価軸って、今まであるようでなかった部分なのでクリエイタ―としてもクライアント目線で考えても重要性を感じます。

 

東野さん:そうですね。

言いたいことが伝わるように。やりたいことが実現するように。

今までは捉えづらかった「プレゼンテーションのデザイン」をこの様なサービスで叶えていけると、また新しいプレゼンテーションの一面が見えてくると思っています。

 

詳細はこちらから
https://www.prezen.jp/quality/camp